The Month’s Special
マラウイ
2015.07.05
日本発「一村一品」で、 村の自慢を価値の高い特産品に。

JICAで『OVOP』活動を力強く支える岡田鉄太さん(左)、ショップを切り盛りする マチェソ・ラザルーさん、JICAのはちみつ協力隊員・田村美津子さん(右)。

ラウイ・リロングウェ市内にある小さなお店『OVOP Shop』には、民族性豊かな織物のチテンジを使った小さなポーチや手工芸品、地域特産の紅茶やオイルなどがところ狭しと並ぶ。アフリカ南部に位置するマラウイ共和国では、JICAの支援もあって一村一品(One Village One Product、以下OVOP)の活動が盛んだ。2003年、当時の大統領が日本の大分県を訪問したとき一村一品運動に触れ、その活動に共感した大統領がマラウイに紹介。以後、約10年、JICAが中心となって、フェーズ1として制度の構築を、現在はフェーズ2に入り、経済活動としての確立を目指している。現金収入が乏しい地域や、新しい雇用創出が難しい村で、民族性豊かな工芸品をアレンジしたり、村周辺で採れる紅茶やオイルなどの特産品を製品化したりと、地域経済を活性化していくことが目的。

リロングウェ市内にあるOVOP Shop。マラウイ国内で生産された商品が並ぶ。

リロングウェ市内にあるOVOP Shop。マラウイ国内で生産された商品が並ぶ。

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マラウイは、アフリカ諸国の中でも特に貧しい国のひとつである。労働人口の約8割が農業に従事し、農業がGDPの4割、外貨収入の8割以上を占める。そんなマラウイ国内で、地域の人たちが自立することができるビジネスモデルの構築を目指し、JICAの専門家と青年海外協力隊員が共同で特産品を「売れるモノ」へと製品化していく手伝いや村人たちにアドバイスを行っている。いまでは、お米が航空会社の機内食として購入されたり、約15の養蜂グループが集めたはちみつが東京・銀座で販売されたりと販路は広がっている。オーガニックであったり、独特の民族柄であったりとマラウイの持つポテンシャルを活かしたビジネスが大きく花開く日も近いだろう。

はちみつ(1200クワチャ)、バオバブオイル(1500クワチャ)、チテンジのかわいい袋に入ったハイビスカスティー(1100クワチャ)など、魅力的な商品が並ぶ。(1ドル=約460クワチャ 2015年4月22日現在)

はちみつ(1200クワチャ)、バオバブオイル(1500クワチャ)、チテンジのかわいい袋に入ったハイビスカスティー(1100クワチャ)など、魅力的な商品が並ぶ。(1ドル=約460クワチャ 2015年4月22日現在)

栄養価が高くビタミンなども豊富に含まれ、栄養失調の子どもにも適していると、いま注目を浴びているモリンガのパウダー。

栄養価が高くビタミンなども豊富に含まれ、栄養失調の子どもにも適していると、いま注目を浴びているモリンガのパウダー。

photographs by Seiji Inoue text by SOTOKOTO

ソトコト 2015年8月号 掲載記事より