The Month’s Special
2015.07.09
[Topic]「もったいない」が生む、無限のビジネス・チャンス。

今回はアフリカの「もったいないビジネス」に注目する。「MOTTAINAI」を環境のための世界共通語として提唱したのはケニアのノーベル平和賞受賞者、故・ワンガリ・マータイさんだ。そしてそれは、アフリカのビジネスのテーマとしても最も興味深く、重要なものの一つだ。

僕がまず感銘を受けたのは『アグリプロテイン・テクノロジーズ』のビジネス・モデルだ。廃棄処分となる食品を利用して家畜の「タンパク源」を作るという画期的なアイデアには脱帽! 世界を変えるビジネスと言えるだろう。廃棄されたビニール袋でおしゃれなバッグを作る『TrashyBags』も、人と環境に優しい会社だ。ぜひ東京でも販売してもらいたい。また、不法投棄された自動車の部品をリサイクルする
という『会宝産業』のアイデアは、他の様々な分野に応用できそうだ。

インタビューは『ロート製薬』の鈴木浩二さんと阿子島文子さんにお願いした。同社は、余剰作物を利用した「高付加価値スキンケア商品」の開発を目指し、ケニアで調査事業を行っている。両氏は、アフリカへの進出には柔軟かつ長期的なアプローチが重要であることを教えてくれた。現地で事業に当たる阿子島さんは、発想の転換や地元社会の様々な側面を把握することの重要性を、実体験に基づいて語ってくれた。「高付加価値スキンケア商品」の開発が実現し、市場で成功すれば、現地に大きな経済効果をもたらす偉大な「もったいないビジネス」となるだろう。

【記事一覧】

1.廃棄物を食べたハエが飼料に? 常識を覆す南アフリカのリサイクル。

2.現地のビジネス手法を学びながら、日本企業の特性を発揮。──鈴木浩二さん・阿子島文子さんインタビュー

3.不法投棄された廃車が宝の山に。日本発自動車リサイクルビジネス。

4.ガーナ発 エコでオシャレなリサイクルバッグ。