The Month’s Special
ケニア
2015.07.07
分業作業システムで雇用を創出!世界を変える『サマソース』。

s_Sama Source team in Uganda

米国サンフランシスコに本部をおき、ケニアなど世界4か所に事業所もつNGO『サマソース』。2008年に創設されたこの団体は、途上国の女性や若者に、大手インターネット企業が外注するデジタル業務を提供する。設立 から現在まで、若者の失業率の高いケニアなどの途上国において、延べ3600人ほどの女性と若者を雇用し、およそ3億円もの収入を働き手にもたらしたサマソースは、小さな非営利組織ではあるが「Microwork」という独自の分業システムを確立し、営利のアウトソーシング会社と張り合う組織となった。

分業システム「Microwork」の発想は至ってシンプル。一見、大きく複雑なデータ入力作業でも、細分化し分割可能なものとすれば、タスクの複雑さ・困難性が軽減されるという点に着目したのだ。外注されたデジタル業務を小分けにして簡略化することで、2週間程度のトレーニングを受けた貧困層の女性や若者が十分に取り組めるようになった。

s_Sama Source Leila Janah in Gala Uganda
サマソース社の創立者でCEOのレイラ・ジャナ氏。「社会をよりよくする方法をいつも探しています」と公言する彼女のパワーは計り知れない。

また、サマソースは、Googleなどの大 企業とパートナーを組むことにより、実際に必要とされているスキルにターゲットを絞ったトレーニングを働き手に受けさせ、事業の効率化を図っている。1日2ドル以下で生活する貧困者に働く機会を与えるという、営利のアウトソーシング業界とは異なった社会理念を掲げたサマソースだからこそ、既存の方法を打ち破るユニークな仕組みを作り上げることができた。

貧しい人々をデジタルなサプライチェーンに結びつけた、サマソース。その事業は 雇用された人のみではなく、その家族や地域までにも大きな変化をもたらした。デジタルな世界とアフリカという、一見かけ離れた世界を分業作業システムで結びつけた社会に大きなインパクトをもたらしているのだ。

オフィスの屋根にはソーラーパネルが取り付けられている。次世代を担うサマソースらしく環境にも優しい職場となっている。オフィスの屋根にはソーラーパネルが取り付けられている。次世代を担うサマソースらしく環境にも優しい職場となっている。